MTとATの違いはなんですか?
自動車免許を取るぞ!と決めて少し調べてみたり、周りから話を聞くと、「『MT』『AT』どっちにする?」というような相談をよく受けます。
人生で初めての運転免許取得、わからないことだらけなのが当然です。
今回は、MT、AT、どちらの免許を取ったほうがいいの?などを在日外国人の目線から説明させていただきます。
目次
- 1.MTとは?ATとは?
- 2.教習所に通うとき、何が違うの?
- 教習時間数、料金
- AT免許をMT免許へ切り替えるには?
- 3.実際みんなどうしてるの?
- 4.よくある質問(気になること、まだまだありますよね。)
1.MTとは?ATとは?
MT=マニュアル、AT=オートマ、オートマチックです。
MTとはマニュアルトランスミッションの略で、ATはオートマチックトランスミッションの略です。
変速操作を“自分”でやるのがMT、“車”にやってもらうATの違いです。
具体的には、MTの場合、アクセルやブレーキの他にクラッチペダルというペダルを操作する必要があります。
手元でギアチェンジ、足元でクラッチペダルを操作する手間が増える分、MTの方が運転は難しくなります。
2.教習所に通うとき、何が違うの?
・教習時間数、料金
教習時間も操作が簡単な分ATの方が3時間短く、費用も1.5万円〜2万円安くなっています。
なお、MT免許を取得の場合、何度かAT車を運転する機会がありますが、AT免許はMT車で教習は行いません。
また、MT車で入校後にAT車への変更は可能ですが、AT車で入校後にMT車への変更は出来ません。
ご注意ください。
技能時間数 | 学科時間数 | 教習車 | |
---|---|---|---|
MT車 | 34時間 | 26時間 | MT車+AT車 |
AT車限定 | 31時間 | 26時間 | AT車のみ |
差分 | 3時間 | 0時間 |
AT免許をMT免許へ切り替えるには?
技能時間数 | 学科時間数 | 教習車 | |
---|---|---|---|
限定解除 | 4時間 | 0時間 | MTのみ |
教習所によって異なりますが、5万円〜6万ほどかかる事が一般的です。
AT取得後、MTが必要となり、このAT限定を解除する場合は、費用の面では割高となります。
MT車を将来的にも日本以外の国で乗る予定がある場合は、日本で取得する場合も最初からMTを取得することをお勧めします。
一方で日本で免許を取得し、その後海外で運転するような場合、国際免許証に切り替えて運転することも可能です。
諸外国では、まだMT車が一般的な国も多くあり、レンタカーなども費用の面でMTが安価である事が多いです。
3.実際みんなどうしてるの?
日本市場においては新車販売の99%がATという状況からもトレンドはAT免許です。
通常の生活では、AT免許だけで困ることはないと思います。
実際MTとAT、どれくらいの割合で免許を取っているかを比較が以下の通りとなります。
平成29年、全国の自動車教習所において、MT免許とAT免許の取得者数は、
MT車…477,053 (39.3%)
AT車…738,024 (60.7%) (運転免許統計より)
日本では年々、AT比率が高まる傾向が続いています。
また、特に女性の方では約8割の方がAT車を取得されています。
4.よくある質問(気になること、まだまだありますよね。)
Q. MT免許の教習は全てMTの教習車で行うのですか?
A. 教習カリキュラムの中にAT車での教習も含まれていますので、運転免許が取れれば、どちらの車種でも問題なく運転できるようになります。
Q. MT免許にチャレンジしたいけど、自分にできるのか不安!途中でAT免許に変えられますか?
A. 教習途中でMT免許→AT免許に変更は可能です。
(逆はできません)
教習所によって手数料が掛かる場合もありますのでご注意ください。
Q. AT限定免許を取ってから、MT車の免許が必要になった!最初からやりなおし?
A. 「AT限定解除」という方法がございます。
技能4時限(追加になる場合もあります)と技能検定を合格すると教習所は卒業です。
試験場に行けば普通自動車免許から限定が外れ、MT車を運転できるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本での免許取得、外国人の皆様にとって、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。